2/20 つばきファクトリー メジャーデビュー5周年記念ライブ ~君ならで誰にか見せむ椿の花色をも香をも知る人ぞ知る~ 

―「好きなボランチはポジションです。」

これは今季から浦和レッズのレジェンドである阿部勇樹選手の背番号「22」を受け継いだ柴戸海選手の学生時代の迷言である。そして、彼のこの言葉を借りるとすれば

―「推しの岸本ゆめのちゃんはメンバーです。」

となる。

昨年の夏頃、つばきとjuiceに新メンバーが加入したタイミングで、既存メンバーの大幅なイメチェンが行われたわけだが、そこで岸本ゆめのちゃんはそれまでのロングヘア―をバッサリと切り、ショートカットになった。そのビジュアルに一目ぼれし、推しメンになった。

彼女はブログで、ショートカットになってもボーイッシュという印象だけじゃなくなったとおっしゃっていたが、まさしく今の彼女は女性らしい美しい魅力とボーイッシュを超越したカッコよさがある。そして、そもそも持っていたキュートな顔立ちも際立つようになり、とにかくめちゃくちゃかわいい。

イメチェン後の彼女を初めて生で見たのは2021の夏ハロコン。夏ハロコンは私自身あまり精神状況が良くなかったので詳らかに覚えていないが、四人マサユメだけは非常に印象に残っている。めちゃくちゃアツくてめちゃくちゃ盛り上がった。何なら2021年のベストアクトかもしれない。

その後に行われたつばき武道館は生で見るのは見送り、ライビュした。当時は遠征慣れしておらず、遠征が億劫になったというのが一番の理由だが、行かない理由が特段あったわけではない。今では2021年の一番の後悔になっている。一つ一つの行動がヲタク人生を左右するわけだが、私自身地方住みということもあり、たいていの現場に行けなくとも割り切っているし、それに加え、自分に都合のいいことだけをピックアップして解釈することができる、という非常に強力なヲタク適正を持っている。ただし、この武道館に関してはそれをもってしても悔いが残る結果となった。まぁそういう負の感情がその次の行動に影響を与えるからその選択も肯定できる(これが先述したヲタク適正のいい例だ)。

 

つばきファクトリーハロプロっぽくない、というのがヲタクを始めて間もない頃の印象だった。でも2021年になってそれが良いんだと感じるようになった。その要因はつばきファクトリーの二枚目のアルバム「2nd STEP」にある。アルバムを通して聴いた時のまとまりの良さ、方向性、バラエティに富んだ感じやアルバム曲の完成度などなど称賛に値する部分は多くある。2021年に一番聴いたアルバムはモーニング娘。’21の16枚目ではなくつばきだった。ハロプロっぽさの象徴でもあるモーニング娘。よりもよく聴いていたという点において私の趣味嗜好の変化が感じ取れる。

今年から音楽アプリで月ごとにプレイリストを作るようになったのだが、そこで感じたのが人間の趣味嗜好(いわゆるマイブーム(これはみうらじゅん氏が作った和製英語であることはよく知られている))は三週間ではないかということである。自分の中での流行の導入期・最盛期・終焉期という一連のサイクルは長くても三週間で完結し、そのサイクルを終えた後、もしくはそのサイクルにある中で、新たな流行が生まれ、新たなサイクルが始まる。そして、それが永遠と続いていくのだ。では、なぜその流行が長期化し、趣味へと発展していくかというと、それは同ジャンルにおける三週間のサイクルが絶えず起こり続けるからであり、それに加え、自分の中で一つの周期を終えたサイクルがリバイバルし、新たなサイクルを作り上げているからではないかと考える。これが巷でよく耳にする「沼にハマる」現象だと捉えている。そして、趣味やマイブームから冷める現象は、マイブームにおける新たなサイクルの供給が無くなったときである。

ハロプロほど歴史があるとリバイバルも含めればサイクルの連続が途切れることなんてまぁない。そんで今の自分の流行の波がつばきなのは間違いない。

 

この日は早割で新幹線で行くことにした。向かい側の前の席には私の県の住みます芸人がいたが全くテンションは上がらなかった。芸能人に会った際にとっさに盗撮してしまうようなミーハー心は、以前にエブリバディという芸人を見かけた際にすべて消費しきった。とっさに彼らにカメラを向けて写真を撮ってしまったが、あきらかに迷惑行為だしもうやめようと気づくきっかけになった。彼らの漫才で笑ったことは一度もないが、彼らには一方的に感謝している。そして、この日彼らに感謝する機会がもう一度あった。まぁ、それは後で言うとしよう。

ハーモニーホール座間の最寄り駅は相武台前駅なのだがこの日は完全に勘違いして座間駅で降りてしまった。

会場入り後即物販へ。相変わらず回転率が悪い。そして、列を誘導するスタッフの一人が明らかに顔色が悪く何度もせき込んでいて、この人今日来ちゃいけない人だろって思った。あと前方に並んでいる人達を見てAV女優の握手会の客層もこんな感じなんだろうなと思った。自分が言うことじゃないが。

 

そんなこんなで会場入り。一階C列はマジで近い。あと自分のブロックの前列が空いていたので実質最前だった。まぁ先週のオチャイベで最前慣れしていたのでそこは特に。

一曲目は低温火傷、そっからガラクタDIAMOND、約束・連絡・記念日という流れ。最前は彼女たちのコツコツというヒールの足音まで聞こえてくる。私の推しは岸本ゆめのちゃんなわけだが、間近で見るとさおりんに目が行く。つばきの花形は樹々ちゃんだとばかり思っていたが、現体制なら間違いなくさおりんだろう。

ここでライブのタイトルにかけたFCイベント要素の強い「キャメリア川柳」というコーナーが始まった。メンバーが半分に分かれて片方が自作の川柳を読み上げ、もう片方が講評するというものであった。特に印象に残ったのは、谷本安美ちゃんだった。彼女は講評する側だったがおそらく彼女が日常的に使っているであろう汚めの言葉が出ていたのがとても面白かった。彼女はギャラガー兄弟のようなファッキン系の方なのだろうと思う。ここ最近、行くぜつばきファクトリーなどを見ることで彼女たちの素の感じだったりを知ることができているわけだが、大阪メンバーのガチ関西弁だとかさおりんが通常時の声が低めのトーンなこととかあんみぃのファッキン系の言葉遣いだとかは結構面白かった。素のときの魅力で言ったらきそらちゃんが一番なんだが。

ここからライブコーナーが再開。涙のヒロイン降板劇、I NEED YOU夜空の観覧車、My Darling ~Do You Love Me~、雪のプラネタリウム、3回目のデート神話、初恋サンライズ、今夜だけ浮かれたかったという流れ。一番良かったのはMy Darling ~Do You Love Me~。単純に曲が好きってのが一番の理由だが。

最後にMCをして帰ろうレッツゴーで終了。こういう多幸感がある現場はやっぱいい。11月から12月にかけて行われた卒コンラッシュは正直あんま好きじゃなかった。いくらカラっとした雰囲気でも純粋にライブを楽しめない。

きそらちゃんのMCでも私たちの活動には限りがあるという旨のことを言っていた。それはメンバーもヲタクも分かっている。でも、彼女達が卒業したらどうなっているのかは自分も彼女たちもあまり想像できない。

卒業後のメンバーにハロヲタは興味を示さないと大森靖子氏がおっしゃったことで炎上したことは記憶に新しい。彼女は何も間違ったことは言っていない。目に見える結果として出ているからだ。岡村隆史オールナイトニッポンで炎上したのと似たようなもんだ。本当のことを言ったに過ぎない。そして反論しているのが、そのOGに興味を示していないであろうハロヲタたちであるという構図も非常に滑稽だ。まぁでもそうなるのは仕方ない。彼らは「ハロヲタ」なのだから(でなきゃ新垣里沙さんがオンラインショップを立ち上げヤフーニュースに取り上げられるはずがない)。ここ最近松浦亜弥さんが再評価されるムーブがあるが、松浦亜弥さん以降は国民的に売れたソロアイドルがいないと言われている(きゃりーぱみゅぱみゅはどうか、と議論されることもあるがアイドルヲタクを経験したことがある人ならこの議論はするまでもないだろう)。いやいや、鈴木愛理さんは?宮本佳林ちゃんは?……議論にすら上がらないのは、今の世の中を表している。正直ソロアイドルじゃ売れないんだろうな。というかもうアイドルはグループで売り出すというビジネススタイルが確立されすぎているのだろう。実際、今一番知名度のあるソロアイドルはだれかと聞かれたらぱいぱいでか美さんなんじゃないかと思うレベルだ。彼女はバラエティの腕がすごいから今の知名度があるわけで、松浦亜弥さんらをさすようなソロアイドルとは少しずれる気もする。良いソロアイドルというのは我々が、世間が見ていないだけでたくさんいるんだろう。鈴木愛理さんのアルバムも良かったし、佳林ちゃんのソロのシングルも普通にいい。あと、元Especiaの脇田もなりさんなんかもめちゃくちゃいい。ただ、メディアが取り上げて歌番組にバンバン出てってなるのはあまり想像できない。だから、私ができるのはCDやグッズを買ったり、ライブに行くという応援程度しかない。まぁこうやっていろいろ書いていく中で、このソロアイドルにとってあまりいい土壌がない時代にあえて挑戦する方々は改めてすごいと感じる。

OGに興味をなくすのとソロアイドルについては別問題なのだがまぁ一例として取り上げた。

 

というわけで今回のライブはそんな感じだった。正直タイトルが非常に凝ったものだっただけにライブが名前負けしているような気もした。

 

あ、エブリバディに感謝したと冒頭で述べていたが、それはライブ後に寄り道して帰ってた時のことだ。そこで、今日舞台上で見たとあるメンバーとすれ違った。なんなら立ち止まって振り返ってガン見してしまった。でも距離感を保ってみるだけに留めておいた。実際目の前に現れてもどうすることもできない。この時、駅で若干迷って電車を数本見送っていたのだがこれがあったことで完璧なタイムマネジメントだったなと思えた。

これがあったからか非常に満足できた一日であった。春ツアーも楽しみだ。