Hello! Project 2022 Winter ~LOVE & PEACE~,OCHA NORMA FCイベント2022 ~OCHA NORMAの間~ 2/11~12

―「研究フォーラムがあるので2/11はあけておいてください」

教授から唐突に送られたメッセージは私に絶望を与えた。このメッセージを見た瞬間、頭の中でつばきファクトリーの意識高い乙女のジレンマが流れたが、この曲の主人公のように自分のしたいことと自分のやるべきことに板挟みになるというよりは、仕方ないと割り切る気持ちが勝った。

こっちは11月中に入金まで済ませているわけなのだが、こっちはあなたのスケジュールよりも早くコンサート日程が決まっているのだが。これも大学生かと思えば飲み込めるくらいにはダメージは少なかった。なんかそういうまじめさはあるんだよな。休まないまじめさではなく、休んだら申し訳ないと思うまじめさが。日本人っぽいというべきか。他人本位のね。んでこういうまじめさに負けて心を病むことが往々にしてあるんすよ。そして、今回もそのまじめさが発現したって感じよね。

 

その変わりといっては何だが、ハロコンの翌日にある新グループのFCイベント、そしてつばきの5周年ライブを入れて、プラマイゼロに。

 

もう割り切ったというのに、2/11が近づくにつれ研究フォーラムもハロコンも開催されないんじゃないかというフラグが。期待したって無駄だと思ってた。しかし、ハロコンは何とか開催、そして、研究フォーラムがオンライン開催となったことで光(悪知恵)が見えた。

 

結果的に私は、会場付近のファミレスで研究フォーラムに参加し、途中でしれっと抜けてハロコンの夜公演に行くという選択をした。妥協点としては最善(?)。途中で抜けるという考えが浮かぶあたり、これも大学生。とにかくハロコンには全くいけないと思ってた分、ラッキーだった。

 

それに加え、OCHA NORMAイベが2公演取ってどっちも最前、つばきは高倍率ながら1階C列のチケを得るという幸運。(ハロコンに関しては2階席)

 

当日、まずは仙台サンプラザホールの近くのガストへ。そして、研究フォーラムの準備をする。今回私は特に発表はなく、聴講生枠だった。しかし、質疑応答で充てられる可能性は否めないのでファミレスで受けるのはあまりいい選択ではないようにも感じた。とはいえ、私にとって重要なのはハロコン。申し訳なさ程度にPC越しに発表を聴き始めたが、正直キツすぎて30分も聴いていられなかった。幸いにも質疑応答はなく(ならこの研究フォーラムに意味はあるのか?)、私が参加する意味もなさそうだった(そんなことはない)ので、ハロコンに行く心の準備は万全になった。椅子に座って人の話を4時間以上聴くとエコノミー症候群だとか鬱になる。もはやデジタル時代の拷問かもしれない。友人が昼公演から帰ってきたのと交代で店内を出て散歩をすることで何とかまともな精神状態に戻った。やっぱ鬱に効くのは行動療法なんだろーな。

 

そんなこんなで会場入り。仙台サンプラザホールは2階席だろうとなかなか見やすい。本当に今からハロコンが始まるのかってくらいには頭の整理がついていなかったが、それでもハロコンは始まる。

開幕は全員で46億年LOVE。最高。文句なし。OCHA NORMAは真夜中にハローの主題歌の恋のクラウチングスタート。ノリノリなハロプロファンクは聴き心地が良い。アイドルはやっぱディスコ・ファンクだなーとつくづく思う。ここ最近に関しては、ハロプロよりもEspeciaやトマパイのほうがよく聴いていたかもしれない。ビヨの新曲も前日に慌てて聞いたが、ABBAのギミーギミーだとかボニーエムのラスプーチン(おそらくネタ元?)のようなエキゾチックなディスコで割と好き。つばきは涙のヒロイン。きしもんのかっこよさがパネェ。juiceのプラスティック・ラブに関してはもはやハロプロのアイドルがこの曲を歌うべきなのか、歌ってほしいかという疑問が浮かぶくらいピンとこなかった。正直、最近のアーティスト路線はあまり刺さらない。もっと、これぞアイドルという曲が聴きたい。曲におけるアイドルらしさというのは、一種のヘタウマなのかもしれない。もちろんいい意味でだ。アイドルよりのクセがあるメンバーとアーティストよりのクセがあるメンバーが絶妙に配置されていたのがオリメンのjuiceであったと思うし、最近だとフィロのスとかもそうだ。グループとして考えるとやはりバランスが大事なわけで。まぁ、別のグループを追えばいいだけなのでこんなとこにしておく。そういえば、友人にこの話をしたところ、juiceはユーロビートなら活きるんじゃないかって言ってて、なるほどなーと感じた。アンジュは愛されルート。アンジュ武道館行って思ったのが、アンジュ曲よりスマ曲の方が好きだなーということ。まぁ、これもしゃーなし。モーニングはTeenage Solution。彼女達だけ仕上がりというかグループとしての格がレべチな気がした。実際パフォーマンスはすごい良かった。

これにはハロプロメソッドがあるからだろうと感じる。モーニング娘。は「誰かのグループ」ではなく「モーニング娘。という一つのグループ」単位でマネジメントしている。だから、個を生かすよりもグループとしての見え方の方を優先する。そして、絶えずモーニング娘。流、ひいてはハロプロ流にあてはめた人員管理とパフォーマンスを行う。田中れいなさんの卒業にあたり小田さくらさんを昇格させたのが分かりやすい例だ。工藤遥さん卒業後に加賀楓さんがボーイッシュ路線になったのもそうだ。結局は、会長の一存で決まるとうわさされる一つのフォーメーション、そして戦術を全うしているのが今のモーニング娘。なのだと考える。そうすると、昨今のパフォーマンス面での再評価はなるべくしてなったのだと考られる。今回のハロコンで彼女達だけグループとしての仕上がりが一味違うように感じたのもそのせいなのだろう。しかし、その先はどうか、個を生かすことに重きを置かないで今の形を拡大再生産することに進化はあるのか。これは私が心配することでもないし、むしろどうなるか楽しみなくらいなので今後も応援していきたい。そんなモーニング娘。でも突然変異敵に個を爆発させたメンバーがいた。そう、佐藤優樹さんだ。彼女の個というのはサッカーの試合中にリフティングをするような個の出し方のときもある。でも、それでも決めるとこはバシッと決める。だからファンがあれだけ多かったんだろうが。

こんな風にモーニング娘。を見てみると、歌割問題を嘆いている人々がいかに的外れなことを言っているかが分かる。モーニング娘。とはもとからそういううグループなのだ。

 

シャッフルメドレーは基本どれもよかった。カクゴしての豫風ちゃんがかわいかった。猪突猛進はライブで聴いたのが初だったがめちゃくちゃいいなと感じた。こういう曲をもっと聴きたいし見たい。あと、LOVE涙色は名曲すぎる。イントロが流れた瞬間この日一番アガった。

終盤のグループごとのパフォーマンスで印象に残ったのはつばきのガラクタDIAMONDとモーニングのI WISHくらいか。ラストの生まれたてのBaby Loveもなかなか良かった。

なんだかんだ今自分の中でアツイのがモーニングとつばきだなーと実感できたハロコンだった。来週のつばきとつばき、モーニングの春ツアーが楽しみになった。なにより見れると思わなかったハロコンが見れただけで個人的には大満足だったし、何なら明日OCHA NORMAもあるわけで。この日は大満足で帰路についた。

 

二日目。

前日、サウナでいうところのサウナ‐水風呂のムーブのような、極度のストレスからの最強の現実逃避によって、私はいわゆる”整った”状態にあった。目の前にある現実を放棄して入るハロコンは今までで一番くらいに清々しいコンサートだった。そして、その精神状況は次の日も続いてくれた。

仙台PITに着くと前日の客層とは一線を画すような歴戦の猛者たちが集っていたように思う。これ以上は何も言わないが。

夏ぐらいから見ていなかったハロドリを12月の回あたりからちょっとづつ見はじめ、なんとかOCHA NORMAの流れにキャッチアップしようとした。その過程で私は中山夏月姫ちゃんを推すことに決めた。

 

月姫ちゃん推しになった一番の理由は別にある。時は2021年11月にさかのぼる。アンジュの武道館の日、物販を終えて友人と開演まで時間つぶしをするためにどうせ武道館まで来たってことで靖国神社へ行こうとなった。その帰りだ。横断歩道を渡る際、向かい側から私がカバンにつけていたかっさーのメンカラのリストバンドをめちゃくちゃ見てくる女の子がいた。正直すごい視線を感じたので、その子の顔に目を当てると、マスク越しでも分かるくらい見たことがある顔だった。それは中山夏月姫ちゃんだったのだ。後ろには広本瑠璃ちゃんもいる!西崎美空ちゃんも!よく見たら8人いる。そう、当時のハロプロ研修生ユニット(8人時代)とすれ違ったのだ。その日から、その時に目が合った夏月姫ちゃんがやけに気になるようになった。それまで新グループにはあまり興味を持っていなかったが、興味を持つきっかけにもなった。OAでOCHA NORMAをみることはあったにせよ単体で彼女たちを見るのは初めてだった。

 

そんなこんなで会場入り。初めての最前。実際に席に着いてみるとその近さに驚く。そして、メンバーが登場してくるとその近さに再度驚く。1公演目は右側の最前。2公演目は左の最前だった。夏月姫ちゃんはトークコーナーは右寄り、パフォーマンスコーナーはなんとなく左多めだったのでまんべんなく見れていい感じだった。白いペンライトを振ると夏月姫ちゃんはめちゃくちゃ見てくれた。ありゃあいい。私はまだ個別イベントに行ったことが無かったが初めての個別は夏月姫ちゃんにすると決めた。

 

イベントの演目はほぼほぼ決まったやつで最初に自己紹介して決意表明を各々やってポラロイドの抽選会やってライブコーナーって流れ。自己紹介だが、そもそも事前情報をあまりインプットしていなかったので米村姫良々ちゃんのニックネームがきーたそっていってたのがボケだって気付くのにかなり時間を要した。実際きーたそって言った瞬間首をかしげてしまった。しかし、コーナーが進むにつれ彼女の立ち回りはひと際輝いていた。ボケ、ツッコミ、ガヤ、裏回しといったトークにおけるそれぞれ一人いればトークにリズムと笑いを生み、盛り上げるような役回りをほぼ一人でやっていた。なによりすごいのが、これだけの立ち回りをしておいて彼女自身が浮いていない、悪目立ちをしていない点にある。彼女の成績はわかりやすい数字で見たらあまり目立たないだろう。それこそハイライトには入らないような地味な役回りかもしれない。しかし、サッカーにおいては近年そういう立ち回りをするロベルト・フィルミーノといったいぶし銀の選手が評価されるようになっている。うん。彼女はOCHA NORMAのロベルト・フィルミーノかもしれない。ビジュアル面、スキル面、オーラや人柄、ハロープロジェクトでの実績、そのどれをとっても彼女がエースにふさわしいのは明らかだ。しかし、彼女はエースでありながら誰よりも汗をかき走り回る。あるときはエースストライカー、あるときは司令塔、あるときはファーストディフェンダーであるときはフリーキッカー。でも「彼女のグループ」ではない。そのすごさを感じるのはもっと先かもしれないが、とにかく彼女からは目が離せない。

 

決意表明のコーナーにて。彼女たちは中高生でありながら、ある人は激戦区のオーディションを勝ち抜き、ある人はハロドリで見たような厳しいレッスンをこなし、新グループとしてデビューした。そして、そういった今日に至るまでの回想とこれからの目標をそれぞれが述べた。

ここで私は感じた。自分はこの子たちと精神年齢が同じか、いや、彼女達の方が圧倒的に先を行っている。これは妬み嫉みや他人との比較ではない。よく言われるのが、たいていの人は東大生に嫉妬することが無いって話で、それは東大生のような自分とあまりにも差がありすぎる人にはもはや嫉妬といった感情は抱かないらしい。もちろん彼女達と自分を比べたわけではない。彼女達の決意表明が私に中高生くらいの自分を思い起こさせたのである。あぁ自分にもこんな時期があったなと、自分にも目標に向かってチームや個人として毎日何かに打ち込んでいたころがあったなと。それが今ではどうだ。大方の観客は彼女たちの決意表明にしんみりしていたかもしれないが、私は一人感傷に浸っていた。

人は年齢が上がるにつれて求められるもののレベルも上がってくる。それは能力的なものもそうだし、人付き合いなどの社会性も、(これには友人関係や恋愛も含められる)ただ、一番大きいのは「責任」だと思う。中高生の間はとにかくおちゃらけてそういう責任が求められる場面をのらりくらりとかわして今に至る。昔は老け顔だなんて言われていたが今は全くそうは思わない。そういう経験を経ないで生きてきたことで覇気がなくなってきたんだろう。大学に入ってからは自分ができることだけの本当に狭い範囲でしか生活していない。そんな私の生活には驚くほどに何も起こらない。そろそろ自分を見つめ直す時期だなと感じた。ここで重要なのが自己否定から始まってはいけないということだ。それじゃあ絶対に続かない。大事なのは今の自分からスタートすることだ。等身大の自分から何が必要かを考えていけばいい。あとは、こういった責任や成長が求められる場面でどうすべきか、ということだが、これは筋トレと同じだと思う。今自分が楽に持てる重さの負荷だけでは筋肉が大きくなることはない。自分が持てる重さのさらに一歩先を行くという意識を持つことが大事だ。求められるレベルというのが負荷で、もうそれに応えていくしかない。これはモグライダーの芝さんのインタビューからインスパイアされている。というかこのインタビューを読んだからこういうことを考えるようになったんだと思う。

 

次にあったのがポラの抽選会だったのだが上記のようなことを考えていたのでちょっとポカーンとしていた。自分の列が呼ばれないままどんどんくじが引かれていく。当たった人は手を挙げたりしてアピールするシステムなので必然的に注目を浴びるわけだが、当選者の一人に一時期ニュースによく出ていた現役時代清原にクスリを渡していた元プロ野球選手のような容姿の方がいて思わずこの日一番の笑みを浮かべてしまった。もうホームレスじゃん、と心の中で思ったがそこまでで留めておいた。色々衝撃的だったが、イベントに集中できるきっかけにもなったので良しとしよう。結局私の席が呼ばれることはなかったが一緒に参加した友人は二部の方で当選していた。こういうのってホントに当たるんだなーと思ったし、シンプルにすげーなってなった。

 

最後はライブコーナー。曲は二曲のみで一曲目がラーメン大好き小泉さんの唄。ノリノリな曲だがよくよく考えればめちゃくちゃ意味わかんない歌(いい意味で)だし、それを全力で歌ってる側もノリノリで聴いている側もわけわかんないなと思ったが、こういうのも良い。二曲目は恋のクラウチングスタート。昨日も聴いた曲。地続き感があって良い。一部で広本瑠璃ちゃんの指ハートを最前の真正面からくらったのがハイライトだが、私は夏月姫ちゃんを推していく。ただ、めちゃくちゃかわいかった。

 

イベントが終わる。最後の退場時に白いペンライトを振っていたら夏月姫ちゃんにしっかり目を見られ、片手で「バーン」と鉄砲を撃つようなアクションをいただいた。その時は軍モノのジャケットを着ていたので、だからなのかな?

とにかくわたしの心は固まった。推しがいてようやくヲタ活が始まるわけだが、その日の私の感想はただ一言、「OCHA NORMA始まったな」だった。

 

なんだかんだ濃い二日間だった。ハロコンに行けないかもしれないという時には心が離れている時期もあったが、それが噓のようなくらいだ。

うん。「OCHA NORMA始まったな」